ワクワクヲキク 5slow×rien(高野江里子)さん(村づくり&セラミックアーティスト)

rien(高野江里子)さん

セラミックアーティスト。でも、本当は村づくりアーティスト。
割烹料理屋でアルバイトしていた時に、巻き貝の中身を見て、身が放つ青緑色の美しさに感動した。その色を表現したいと心に決めて、陶芸をはじめる。
1999年築窯。 都内だけでなく、日本各地、フランスなど海外でも個展、グループ展を開催。アニメーション「rien村物語」は、フランス、カナダ、韓国の国際アニメーション映画祭にて入選。

<個展のおしらせ>終了しました!

[月から土までの日]

2008.6.9(月)〜6.22(日)
ta Gallery(ta CRAFT 2F)
11:30〜19:30 image
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▼詳しくは各HPをご覧ください
www.rienmura.com/(rienさんHP)
www.tacraft.co.jp(ta Gallery)

rien村をつくることは、何かの一部をまた形にすること。

rien村のようす

つい最近の展示(グループ展 「治癒アートin福岡 2008」、福岡 マサジアート)では、rien村の土地を売ったんですよ。
治癒アートin福岡 2008

これが写真なんですけど、区画で切り売りをしてみたんです。一区画の土地に家と村民を選んでもらって持って帰ってもらったの。
売れたら、「売れました!」っていう張り紙を土地にしてもらって、作品を買ってくれた人が、それぞれの家で小さな村を作ってもらおうという感じ。

土地を買うという感覚が、普通に村民を一個だけ持って帰るよりも、小さな集合体がそこにできるから、それはちょっとやりたいことに近い感じがして。夢のマイホームじゃないけど、小さな世界に気がつくきっかけを作ってもらいたくて。もともと小さな世界に気がつくきっかけづくりをしたくてこれをやっているから。
「あっ!」と心が止まるような場所が、家の中にちょっとでもあると、そういのに気づくクセみたいなのが出来るかなと。

窯の中で本焼きを待つ魚王子たち

常に何かとかかわりながら生きていて、この一つを持ち帰ったとしてもそれはこの中の一部じゃないですか。そういうかんじで一つの物って何かの一部っていう気がするのね。パンひとつにしてもそれを作り出す人がいる。マンションとかに住むこともこの集合体の中の一部に住んでいるというか。
だから、何でも何かの一部でありまして、何でも人ごとじゃない。世の中にあるすべてのことって。常に人ごとじゃないというか。知った時点で一部になる。

そういう感覚を忘れたくないという気持ちがあって、こういうひとつひとつのものをつくっていても、土を買って作っているんだけどこれは何年も前からある土を切り取って形にしているということ。だから、「何かの一部をまた形にしている」ことなの。
場所一区画を売るというのも、rien村の土地として一区画をその人の家に持ち帰るということで、その人に一部を買ってもらうという感覚になるんですよ。

作業スペース、個展に向けて準備中の村民

rien村は特別なものじゃなくて、自然な感じ。

窯入れ準備中

rien村で何かを伝えたいとか、芸術的なことを表現したいというよりも、もっと自然な形を感じてほしいと思っている。だから、すごく特別なものじゃないという風にとらえてほしいの。

作品の説明はしたほうがいい場合と、逆に何も言わない方がいい場合があって、「説明しないでいいよ。これは説明のいらないものだよ」と言われたこともある。
フランスで展示をすることもあって、フランスだと「これは何ですか?」って具合にだいたいみんながみんな、はじめは眉間にしわが寄ってるの(笑)。でも、それは「なんだろう?」と興味を持って見てくれているわけだから、説明をするとそのあとはずっとにこにこしながら見てくれる。
言葉はなくてもいいんだけど、あったらあったで愛着がわいてもらえたりするからいいですよね。

rienさんの個展は、2008.6.9(月)~22(日)の2週間にわたって乃木坂のta Galleryにて開催されます。みなさん是非、足を運んでみてください。そして、個展の模様はまたこちらでも特集しますのでお楽しみに!!

petit 編集後記

える
担当:える

rienさんと私が初めて会ったのはパリ。たまたま、同時期にパリにいたので、「パリに行くならrienちゃんに会ってきて!」と、共通のお友達の紹介で会うことになりました。 メトロ4号線終点のクリニャンクール駅近くのマクドナルドで待ち合わせて、お互いの顔も知らなかったで、あの人かな?とドキドキしながら店内から外を眺めていた私。無事に対面できて蚤の市へ二人で出かけたのが今から5年くらい前のこと。そして、そのあと日本で初めて会ったのは今回も個展が行われるta Galleryの小さな展示スペースでした。
今回の取材は、rienさんにとっては個展前の忙しい時期だったのですが、自宅兼アトリエにお邪魔させてもらってたくさんの話をして「今日は来て本当に良かったな!」帰る頃にはホクホクな気持ちになりました。そんなInterviewをみなさんにもワクワク楽しんでもらえていたらとてもうれしいです。

(2008.6.8)

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