第2回 ムナーリのことばとメソッド体験
横須賀で開催中のブルーノ・ムナーリ展。
展示開催に合わせて、こども向け、大人むけのワークショップや講演会などいろいろな企画が開催されています。
今回は、講演会+ワークショップ「ブルーノ・ムナーリ・メソッド®:一生の仕事」に参加したえるが、体験してきたムナーリのことばやメソッドについて報告します。
講演会:ムナーリのことば。
2010年7月3日(土)、開催中のムナーリ展に合わせてイタリアから、ムナーリとともに造形教育に携わったブルーノ・ムナーリ協会会員のベバ・レステッリさんが来日して講演会+ワークショップが開催されました。
ベバさんはイタリアの方で、今回は逐次通訳付き。ベバさんがお話された後、通訳の方が日本語で内容を説明してくれます。
(余談ですがフランス語を学んでいる私にとってイタリア語の講演はなかなか面白い経験となりました。単語単語が知っている言葉にちかかったり、同じ音でも違う意味で使われる語もあったり。イタリア語にも興味を持ちました。)
講演会では、ムナーリのことばがたくさんちりばめられていました。その中から二つのフレーズを紹介します。
"Sentire con tutti i sensi" 「すべての感覚をつかって感じる」
"Fare per capire" 「理解するためにつくってみる」
これらのキーワードは実際のムナーリメソッドにつながっています。それはいろいろな素材でつくったじゅうたんの上を素足で子どもたちに歩いたり、さわったりしてもらって感覚を楽しむ「感覚のじゅうたん」だったり、紙に縦半分のところで切り込みをいれて、さらにその半分に切り込みをいれて、さらにまたその半分に縦に切り込みをいれて、、、と切った紙をひろげて木をつくっていく「木をつくろう」だったり。
「説明より例を示し、何を作るのかを考えるより遊ばせる。」それがムナーリのクリエイティヴな遊びです。
こうしたムナーリのことばは、昨年日本でも出版された「ムナーリのことば」にもたくさんつまっています。
ムナーリのことばにもっと耳を傾けたい方はぜひ、書店で本を手に取ってみてください。
ワークショップ:ムナーリメソッドを体験。
講演のあとは実際に手を動かして体験です。
机の上にあるのは、キャンディーの包み紙、レースの切れ端、プレゼントなんかについているリボン、ガーゼ、荷造り用のひも、赤い羽根緑の羽根募金でもらえる羽根・・・よく見ると意外と身近なものばかり。そしてエッセンスに色もの、いろんな色のセロファン。
まずは手で触ってみて感触を確かめます。
触ることに集中すると、これってこんな感触だったのか!
そうそうこんな感触とか触れるだけでもなんだたわくわく。
さらにこれをOHP(オーバーヘッドプロジェクタというものなんですね)の上に置いてみます。ライトに照らされて拡大したいろんなものは壁に映し出されてこんな作品になります。

足したり引いたり。
どんどん足していくと影で暗くなってしまいます。
加減がなかなか難しいけれど、頭の中で考えたり、実際に足したり引いたりして短い時間で作品を作り上げてみんなの前でちょっとしたショーのよう。
机の上に載せられた材料から何を選ぶか、どこに配置するか、どう混ぜるか。
同じ材料と同じ時間でも、そして同じ人がやっても毎回毎回新しい作品になるOHPに乗っている瞬間のアート。
学校でおなじみのOHPにこんなたのしい使い道があったとは。
うれしい発見です。
ブルーノ・ムナーリ展 アートの楽しい見つけ方
会期:2010年6月26日~8月29日
休館日:2010年7月5日(月)、8月2日(月)
入館料:大人700円
(2010.7.30 える)



ちひろ
える
