第1回 おいしい料理が人を幸せにする-『ミスター味っ子』-
料理・食べ物マンガのすすめ
推理小説を中心に本を読むのが好きな私ですが、マンガも変わらないくらい大好きです。
特に好きなのが、料理や食べ物が出てくるマンガ。
本で文章からどんな料理なのか想像するのも楽しいけれど、絵で「こんな料理」と見れるのもまた楽しい。
マンガと言っても食べ物についての知識が詰まっていたり、ためになることも載っています。
小さい頃から読んでいたマンガから、つい最近読んだマンガまで、おいしい食べ物が出てくるおすすめのマンガを4回にわたって紹介します。
あきらめない気持ちがおいしい料理をつくる
今回紹介するマンガは、アニメになったこともある「ミスター味っ子」です。
主人公のミスター味っ子こと味吉陽一は中学生。
お父さんが亡くなったため、お母さんの法子さんと一緒に小さな食堂「日之出食堂」を切り盛りしています。
そこで出てくる料理は気取った料理ではなく、普段の食卓にも出てくる身近な料理ばかり。
ある日、日本料理界のトップである味皇が日之出食堂にやってきたところから話が始まります。
「かつ丼なんて…」という秘書の垂目の予想を裏切って、工夫をこらしたかつ丼に味皇は絶賛。
味皇ビルに招待されたことから、多くの料理人と料理対決を挑んでいきます。
いつも「あとひと味足りない」「もうひと工夫」と、最後まであきらめることなくおいしい料理を作ろうとする味っ子の姿が印象的なマンガです。
いつもの料理にも使える?おいしく作るポイント
出てくる料理は身近なものも多くあります。
ハンバーグ、オムレツ、お寿司、うどん、おでん、駅弁など。
ちょっとした工夫でいつもの料理がおいしくなってしまうポイントが載っています。
お好み焼きのボリュームを出すために焼きそばではなくおもちを入れてみたり(コミック第4巻)、カレーにインスタントコーヒーを入れてコクを出したり(コミック第2巻)、お肉を柔らかくする方法やアボガドの卵焼きなど試したくなる工夫がいっぱいあります。
誰かのために-料理対決-
コミック全19巻のミスター味っ子の中で、私が好きなのは「誰かのために」作る料理対決の話。
味皇料理会グランプリコンテストといった、お題の料理でいかにおいしい料理を作るかといった話もありますが、料理対決に味っ子が勝つことで誰かが幸せになる話が好きです。
おすすめはコミック11巻から12巻に続く「料亭VS大衆食堂」「紙の鍋 竹の鍋」「伊勢エビの秘密」の話。
一流料亭の娘ととんかつ屋の息子の結婚に、新婦の父がもともと結婚に反対なことがあって、披露宴に出す料理を新郎、新婦別々に料理を出すと言い出します。理由はとんかつ屋が作る料理を新婦側には出せないからというもの。
新郎が「一流の料理を作る」と新婦の父に宣言し、味っ子のもとに訪れ、協力をして結婚式の料理を作るお話です。
おいしい料理を作ることで、新婦の父と和解できるのか?!が見どころです。
コミック16巻のスタミナ不足の野球のピッチャーになんとか野菜を食べさせようと奮闘する「野菜嫌いのエース」もおすすめ。
※本文中の巻数はコミック版(全19巻)の巻数のため、漫画文庫版とは異なります。
(2009.8.14 ちひろ)



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