えるのお気に入り絵本

第3回 ムナーリの機械

第3回は、イタリアの美術家であり、プロダクトデザイナーであり、教育者であり、絵本作家であるブルーノ・ムナーリ(いろんな顔を持ってますね)の本です。

ムナーリ作品との出会い

1907年生まれのブルーノ・ムナーリ。 2007年には生誕100周年ということで日本でも様々な企画展が開催されていました。
その中で、板橋区立美術館で開催された生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ「あの手 この手」展と、Shiodomeitaliaクリエイティブ・センター開催された「ブルーノ・ムナーリ -しごとに関係ある人 出入り おことわり-」に足を運んできたのですが、その中で彼の生み出した作品とアイデアにとても刺激を受けて帰ってきたのを覚えています。

彼の作品や子ども向けのワークショップに関わるものを実際に見てみると「ファンタジア(=想像力)」がどうやって生み出されていくのか、そして子どもたちに向けてそのファンタジアを生み出すいろいろなきっかけを与えるということの大切さに気づくことができます。
(ムナーリについて、ファンタジアについて知りたい人はまずは、みすず書房から出版されているその名も「ファンタジア」を読まれることをオススメします。)

できることならもう一度あの企画展に足を運びたいと今また思っているのですが、100周年の後は少しイベント騒ぎもおさまってしまった模様。


ブルーノ・ムナーリ「あの手 この手」展


ムナーリの機械

ブラティスラヴァ絵本原画展

そんな中、2009年になって、日本では長らく絶版になっていた「ムナーリの機械」が発売されました。28ページで2900円(+税)なので少しお高めの印象を受けますが、それでも手元においておきたい一冊です。
Einaudiから初版が出たのが1942年。60年以上たっても復刊されるのは、やはり名作だからですね。

さて、この「ムナーリの機械」という本。
見開きで「機械のイラスト」と「解説」が載っています。そしてこの「ムナーリの機械」というのが実に不思議な機械なのです。
登場する機械は、動物や植物と身近にあるものを組み合わせてつくった不思議でシュールなもの。

例えば、一番初めに紹介されているのが「目覚まし時計をおとなしくさせる機械」で、起きる時間になったら、「目覚ましにつながったレンガが下におりて、その下のバグパイプから風が出て、羽根車を回し・・・最終的にはコーヒー沸かしから湯気がでる」という文字でかいたらなんのこっちゃ?という感じかもしれませんが、目的を達成するためにはそんなものも機械に組み込んでしまうのか・・・という感じで、「ファンタジア」を目で実感できる本になっています。

大人が読んでも面白いし、小学生くらいの子ども達にもオススメしたい本です。

(2009.6.12 える)

第2回 ともだちやシリーズ

第4回 うっかりペネロペシリーズ

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